店員からどう見られているかは、ここでチェック

店員からどう見られているかは、ここでチェック

店員からどう見られているかは、ここでチェック

生活指導の厳しい学校だと、職員室に入るときのおじぎの仕方まで「45度に体を倒す」と決まっていたりする。さすがに、いまどきそんな学校は珍しくなったが、入学試験や就職の面接にそなえて、きちんとしたおじぎの仕方を指導するところは少なくない。

おじぎは礼儀の基本。そして、お店では、モノを売るという大目標を目指すための第一歩として、正しいおじぎの仕方を教えるのが、最初の店員教育である。

お店は学校の職員室と違い、入るほうではなく、中にいる人がおじぎをする。しかも、そのタイミングによって3種類ある。これを使い分けているかチェックすると、客扱いの上手な店か、あるいはあなた白身が客としてきちんと遇されているかを知ることができるのだ。

あなたがお店に入ったときのことを考えてみよう。

まず、入ったときに「いらっしゃいませ」と声をかけられるはず。そのとき、店員さんがふんぞりかえっていたら、そんな店では買う気がしないだろう。

といって、そこであまりにも深々とおじぎをされてしまうと、絶対に何か買わなければならないようなプレッシャーを感じ、かえって入りづらい。このときの正しいおじぎは15度程度。つまり、軽い会釈である。

店内に入ってあなたは、いろいろと商品を見ている。やがて、これはいいなと思うものがあって、手にとる。そして、店員を探し、目が合った。

店員はこちらにやって来て「いらっしゃいませ。そちらの商品ですか?」と商談に入ろうとする。そのときのおじぎは30度。「ぜひお買い求めください」という気持ちを込めなければならない。

そこでめでたく商談成立、お買い上げが決まり、会計もすんだ。あなたの手には商品があり堂々と店を出ていく。

それを見送る店員の「ありがとうございました」のおじぎは45度。最敬礼というやつだ。たとえ客が見ていなくても、そこまで深くおじぎをするのが、従業員のしつけのいい店である。

このとき、「どうも!」なんて軽い会釈ですまされたら、何か損した気分になってしまうこともある。つまり、ちゃんと45度になっているかどうかで、あなたのことを本当にお客様と思っているかどうかがわかるというもの。